「スポーツに怪我はつきもの」という言葉がありますが、できれば怪我なくスポーツ活動を行いたいものです。
競技レベルが高くなるほど、プレーの強度も増し、身体への負担も大きくなり、怪我のリスクも高まります。
怪我に至るまでには、「準備運動の不足」「過労」「技術不足」などの原因があるため、怪我のリスクを理解し、日ごろからコンディショニングを行っていくことで怪我を予防することができます。
私自身、度重なる怪我によって競技の継続が難しくなった経緯もあり、これからスポーツを始める方、あるいは競技スポーツを行っている方には、ぜひ知っていただきたい内容となります。
障害と外傷とは
スポーツ障害
繰り返しのストレスによって、徐々に身体にダメージを受ける状態です。疲労骨折や腱鞘炎などが挙げられます。

スポーツ外傷
転倒や衝突など、一時の衝撃で発生する怪我で、打撲、捻挫、骨折などが挙げられます。

コンディショニングのポイント
コンディショニングとは「ピークパフォーマンスの発揮に必要なすべての要因を、ある目的に向かって望ましい状態に整えること」と定義されています。日本スポーツ協会より
以下の3つのポイントが重要です。
①ウォーミングアップ
スポーツを行う前は、アクティブストレッチが適しています。いわゆるラジオ体操のようにリズミカルに身体を動かすことで血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。
②基礎トレーニング
身体の可動域を向上させることや筋力をつけることは、怪我のリスクを軽減させます。
③クールダウン
運動後に静的ストレッチを行うことで、筋肉の緊張を和らげて血流を促進します。乳酸を排出する効果がみられ、筋肉痛などを残さない効果があります。また、炎症がある場合はアイシングが有効です。
体操競技とコンディショニング
体操競技を行う際にも、前十字靭帯損傷、捻挫、肘関節脱臼などの外傷や、オスグット病、慢性腰痛、肩板損傷などの障害がよくみられます。
例えば、慢性腰痛の原因の一例

脊柱(胸郭)の柔軟性が乏しい



鉄棒の練習を繰り返し行う



腰に負担が集中して腰痛を発症する
この場合、胸郭の柔軟性低下が原因で、腰痛を発症していることになります。
そのため、胸郭の柔軟性が向上するようなストレッチなどを取り入れることで腰痛を予防することができます。
反対に、いくら腰の状態が良くなったとしても、胸郭の柔軟性が改善しない限りは腰痛を繰り返してしまうでしょう。
柔軟性の他にも筋力(安定性)が不十分なため怪我してしまうケースも多くみられ、全身の柔軟性や筋力を測定することで怪我しやすいかどうかの判断をすることも可能です。
※実際に、野球肘検診なども多くの地域で行われています。
まとめ
今回は、スポーツ障害・外傷の予防とコンディショニングについて記載しました。
トレーナーなどの専門家に相談することもコンディショニングを行う上では重要な要素となります。
(動作分析→身体機能の検査・測定→評価→介入が理学療法士の専門分野となります)。
コンディショニングは、相対的に競技力向上にも繋がりますので、スポーツを行う際には取り入れていきたいですね。



広島市佐伯区で、体操競技歴13年の理学療法士が運営しております。
独自のコンセプトでサービスを提供いたいします。
様々な運動・感覚経験を通して、スポーツの基礎を作ります。
スモールステップを積み上げて、成功体験の機会を増やし、自己肯定感を養います。
少人数制のクラス設定で、個々に合わせたレッスンを行います。
コメント