成長期に筋トレをしすぎると身長が伸びなくなる?

こんにちは、ジムパークの谷口です。

成長期に筋トレをしすぎると身長が伸びなくなる」といったことを耳にしたことがあるかもしれません。

私自身、体操競技を行っているころ(学生時代)、そのような話を聞いたことがありました。

はたして、これは本当なのでしょうか。

「筋肉がついたら身長が伸びなくなる」という話には、医学的根拠はない

成長期のこどもは、適切な運動や栄養摂取ができていれば、筋肉がついても身長が伸びなくなることはありません。

むしろ、適度な運動は成長ホルモンの分泌を促し、身長を伸ばすのに役立つ場合もあります。

筋肉の発達による身長への影響

筋肉が発達(肥大)しても、それが直接的に骨の成長を妨げることはありません。

骨の成長には、骨端線(骨の両端にある軟骨)の成長が重要ですが、筋肉が骨を抑えつける力よりも、骨の成長しようとする力のほうがはるかに強いため、筋肉が発達しても身長が伸びなくなるということはありません。

適切な強度の筋力トレーニングは、成長ホルモンの分泌を促すとともに、骨や関節を強くし、怪我をしにくい丈夫な体を作るのに役立ちます。

また、成長期に身長を伸ばすためには、十分な栄養と休息が必要です。

運動・栄養・睡眠】がバランスよく整うことで、身長が伸びやすくなると言えるでしょう。

成長期における注意点

過度な筋力トレーニングや関節に負担をかけるようなトレーニングは、成長に必要な栄養が筋肉の成長に優先的に使われたり、関節を痛めてしまう可能性があります。

また、成長期のこどもは筋肉がつきにくい時期でもあるため、過度な筋力トレーニングは推奨されません。

競技特性と身長の関係

競技特性と身長の関係はあるかもしれません。

例えば、体操競技の場合、身長が低いほうが宙返りの時の「回転効率」はあがります。

また、体操競技は倒立が基本姿勢であるように、身軽であるほうが技の習得が行いやすいかもしれません(反対に身長が高いことで演技が雄大に見えるなどの利点もあります)。

相対的に、身長が低い選手のほうが「日本代表に選ばれる可能性が高い」=「身長が伸びなくなるのでは?」という噂が広がった可能性もあります。

バスケやバレーボールの選手に身長が高い人が多いことからも、同様なことが言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は「成長期の筋肉と身長の関係」について深堀りしていきました。

適切な運動は、むしろ身長を伸ばすことに繋がります。ただし、何事も【使いすぎ】【使わなすぎ】は良くありません。

適切に筋肉を使ってあげることで、お子さんの成長につなげていきたいですね。

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